経営人事ビジネス会
“商い”に対する感度の高い人事役員および経営者・人事権を持つ営業役員による実業型交流会です。
経営者や営業系・人事系役員の方々にご参画いただくことにより、具体的な新規ビジネスを創出できるコミュニティを目指しています。
企業概要
30年前に国内に4,000社あった醤油メーカーは、現在1,400社ほどになっていますが、キッコーマンとグループ企業のヒゲタで33%強のシェアを持ち、大手と言われる6社合計が59%、準大手9社も含めると15社で76.5%のシェアとなります。それだけ、ローカルブランドも多い日本人の食生活に密着した調味料と言えます。
1917年に野田醤油として創業され、昨年100周年を迎えられたキッコーマン株式会社様。2008年にキッコーマングループとして「グローバルヴィジョン2020」を策定され、国際事業展開を推進していく中で「グローバル人事戦略」の構築を進めていらっしゃいます。
今回は、CHOとしてグループ全社の人事戦略を牽引されている松崎常務様にお話をいただきました。
1925年に野田醤油・万上味醂・日本醤油が合併した時の「合併の訓示」【会社は社会の公器であり、社会的責任を負う】という言葉がDNAとして受け継がれているというお話には、不正・不祥事が露呈している昨今、とても印象に残りました。
ご登壇者プロフィール
常務執行役員CHO(最高人事責任者)、
人事部長兼 キッコーマンビジネスサービス(株)人事部長 松﨑 毅 様
企業研究プレゼンテーション
働き方改革にも積極的に取り組んでおられ、「配偶者帯同休職(最大5年)」はじめ11項目の施策を導入されています。
サマータイムを今年から導入した際、始業を9時から8時15分に早めたところ、98%が否定的な意見だったそうです。終了後にアンケートを取ると、反対65%賛成35%になったとののこと。賛成意見には、「ランチタイムが12時前になり、行きたいお店に行けるようになった」との声もあったそうです。この件には皆さんからも笑いが起こりました。
実際にはサマータイムを導入することだけが目的ではなく、フレックスタイム制に結び付けるためのものでもあったそうです。
課題もあるそうで、「人」と「組織」で分けて見ていらっしゃるとの事でした。
「人」~事業拡大のための人員確保、特に海外要因の確保は喫緊
「組織」~グループ化したものの、国内各事業会社、国際部門(日本人転勤者の管理)など
まだまだ統一した人事にはなっていない
これらを解決するために、松崎常務も各事業会社を回り現状のヒアリングをされており、「グローバル人事部」の必要性などを検討中とのことです。
松崎常務の洒脱かつ気取らないお人柄のせいか、時折笑いも出た和やかな会となりました。
懇親会
懇親会は、新橋の中華の名店「新橋亭」新館にて開催。美味しい中華をいただきながら、仕事・趣味・社会のことなどで懇親を深めていただきました。